ピピピ。

《36.5℃》

「もうすっかり、熱も下がりましたね」

昼食の片付けをしながら、乃梨子さんもホッとしている。


哲翔さんに見張られながら丸2日も部屋でおとなしくしていたせいで、すっかり元気になった私。

食事も取れて、熱もすっかり下がり、今朝からはパジャマを脱ぎたくてウズウズしている。



「午後には着替え庭に出てみようかな?」

「そうですね」

すんなり同意され、少し驚いた。

「いいの?」

てっきり止められると思っていた。

「部屋でおとなしくしているのも、そろそろ限界でしょう」

さすが良く分かっている。


「ありがとう」

「どういたしまして」