椎子はJRに乗る。

目指すは京都駅である。

京都駅は美しい建物だった。多くの観光客だ。

観光都市、京都。


京都は碁盤目状に道路が並ぶ。

椎子は移動は徒歩である。


土地勘がない。

椎子は、そう実感する。

「ゆく人またくる人か」と椎子。つぶやく。

近畿といっても多様な都市の感覚があるのである。


すれ違い。

それが椎子には残った。
炎天下だ。

ベンチで休む。