「どうして……」 後悔の海に溺れ、這い上がりはしたものの私は考えている。 舞台が終わり、本日最後の物販列に並ぶことすら忘れ劇場を後にした私は、いつの間にかホテルに着いていた。 舞台観劇中に気付いてしまった事実。 「柊さんが…しゅう…」 東京に着いた日ホテルまで案内してもらい、そのまま東京案内までしてくださった 柊(ひいらぎ)さんが、私の推し柊(しゅう)だったなんて。