曲が始まり、一旦閉じた幕がまた上がった。


そして舞台に立つ主要キャスト。

推しが真ん中にいる〜ありがとうございます!!



でもそこは主演。

他キャストが客降り中舞台上で盛り上げている為、客降りは無いだろうとタカをくくっていた。


しかし曲の中盤に差し掛かったところで、推しが舞台から降りてきた!

推しが降りた舞台階段は、私の座席とは反対側。

1周まわってこちらから帰る確率が高い。

ただ、後ろから帰って来るということは気付かない場合もある。

ここは私の推しセンサーを信じるしかない!!


そして、センサーが反応している!
帰ってきた!

そう!確信している!私は!!


通路側へ視線を移し、顔を上げたその瞬間、時の流れがゆっくりと私たちの目線を交わらせた。


そして、私は気付いてしまったのです。




後悔の波が押し寄せることになる事実に……