結局推しのグッズは手に入らず、影ナレが始まってしまった。
まだ希望はある。そう、公演後に。

しかし、影ナレも舞台の楽しみの1つ。

これから始まるぞという心の準備時間、日替わりで趣向を凝らしたナレーションが会場を盛り上げる。

『天月保役の宮木達海でした!』

影ナレが終わり、拍手が会場を包み込む。

そして、舞台の幕が上がった。



『彼らは願った。いつかまた、陽の光の下で暮らせるようにと』




『生きるために、俺は戦う。』





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