そこで俺がなんとなくそんなことを口にしたら、心音は一瞬黙って、それからこんなふうに聞いてきた。
「あ、あの……よかったら、飲む?」
「え?」
「椿くんも一口」
そう言ってタピオカイチゴミルクを差し出す彼女。
ちょっと待て。マジかよ。本気で言ってんのか?
突然思いがけないことを言われたものだから、ドキッとして心臓が飛び出るかと思った。
別に俺、ちょうだいって言ったつもりはなくて、今度飲みたいって意味だったんだけど……。
他の女子に言われたならまだしも、心音にこんなこと言われたら、動揺せざるを得ない。
だってこれ、俺が飲んだら間接キスだろ? いいのかよ。
そんなことをあれこれ考えていた俺は、動揺を隠そうと思ったのか自分の手に持っていたタピオカミルクティーを無意識のうちに口にしていたらしく、気が付いたらタピオカの粒を何粒も一気に飲み込んでしまっていた。
「……っ! ゲホ、ゲホッ」
途端にむせる俺。
「えっ、椿くん、大丈夫っ⁉︎」
心音が心配そうな顔で声をかけてくる。
「あ、あの……よかったら、飲む?」
「え?」
「椿くんも一口」
そう言ってタピオカイチゴミルクを差し出す彼女。
ちょっと待て。マジかよ。本気で言ってんのか?
突然思いがけないことを言われたものだから、ドキッとして心臓が飛び出るかと思った。
別に俺、ちょうだいって言ったつもりはなくて、今度飲みたいって意味だったんだけど……。
他の女子に言われたならまだしも、心音にこんなこと言われたら、動揺せざるを得ない。
だってこれ、俺が飲んだら間接キスだろ? いいのかよ。
そんなことをあれこれ考えていた俺は、動揺を隠そうと思ったのか自分の手に持っていたタピオカミルクティーを無意識のうちに口にしていたらしく、気が付いたらタピオカの粒を何粒も一気に飲み込んでしまっていた。
「……っ! ゲホ、ゲホッ」
途端にむせる俺。
「えっ、椿くん、大丈夫っ⁉︎」
心音が心配そうな顔で声をかけてくる。