「うわ、ほんとだ。やっぱ制服可愛い~!清楚なお嬢様って感じ!」


「いいよな~、俺も一度は花園の子と付き合ってみてぇ」


私のほうを見ながら口々に噂する彼らの声を聞いて、思わず冷や汗が出てくる。


うぅ、やめて。あんまりこっちを見ないで。お願いだから……。


すると彼らは、さらにとんでもないことを言いだして。


「なぁ隆太、こうなったらもうあの子に頼んで花園女子と合コン組んでもらえば?」


……えぇっ!? ちょっと待って。なにそれ。


「おっ!それいいかも。思い切って連絡先聞いちゃう!?」


「えっ、でも、知らねぇ子だろ。いいのかよ」


「いいんだって~。ちょっと紹介してもらうだけだから」


なぜか私に連絡先を聞くみたいな流れになってるけど、冗談だよね?


恐怖のあまり、スマホを片手にビクビクと肩を震わせる私。