それを聞いた椿くんは、なぜかまた大きく目を見開いて、照れたように目線を横にそらした。


「……っ。だから、そういうの可愛すぎんだって」


「えっ?」


「ほんと、どれだけ好きにさせたら気が済むんだよ」


真っ赤な顔でそう呟いた椿くんは、なんだかあまり余裕がなさそうで。


それを見て自分も顔が赤くなる。


今私、そんなに照れさせるようなこと言ったかな。


だけど、椿くんの言葉から、仕草から、私のことをすごく好きだって思ってくれているのが伝わってきて、幸せな気持ちになる。


私だって椿くんのこと、これ以上ないくらいに好きなつもりだけど、きっとこれからもっと好きになっていくんだと思う。


もっともっと、いろんなキミを知って。たくさんの時間を一緒に過ごして。


もっと、かけがえのない存在になっていくんだ。きっと。



来年も、そのまた先も、ずっとずっと、椿くんの隣で笑っていられますように。


二人で幸せな未来をつくっていけますように――。



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【俺の隣にいてほしい。*fin.*】