二人には、あの告白した日にさっそく椿くんと付き合えることになったことや、実は両想いだったことを全部報告した。


正直あの時二人が背中を押してくれなかったら、こんな幸せな今はなかったと思うし、今までにもたくさん話を聞いてもらって相談に乗ってもらったから、本当に感謝しかない。


「うん。本当に二人のおかげだよ」


私がそう言ったら、二人ともニッコリと微笑んでくれた。


「でもビックリしたよね。まさか椿くんが最初から心音のこと好きだったなんてさ」


優里亜ちゃんが思い出したように言うと、彩実ちゃんも頷く。


「うん、椿くんって何気に一途なんだね。私、だいぶ見直しちゃったよ」


「だよねぇ。あんなにイケメンでモテるのにさぁ、ずっと片思いしてたとか、そういうの超素敵。心音ったら幸せ者だね~」


そんなふうに言われると自分でも照れてしまう。


たしかに、椿くんがずっと私のことを好きでいてくれたことには驚いたし、それを聞いた時はめちゃくちゃ嬉しかった。今でも夢みたいだって思ってるし。


「でもまさか、あのスマホ壊した事件からこんなことになるなんてね」


「ほんとだよ~。今思えば、それも偶然じゃなくて、運命だったのかもよ? 彼と結ばれる運命みたいな」


「たしかに、そう考えるとすごいかも」