「心音っ!!」
すると、その時そんな心の叫びに反応するかのように、どこからか大好きな人の声が聞こえてきて。
ドキッとしてその声がしたほうに顔を向けるとなんと、金髪の男の子が人の輪をおしのけながらこちらに向かってくる姿が見えた。
……ウソッ、椿くん!
「おい、そこどけ!」
彼は私の目の前までやって来て、その取り囲む男子たちのほうに向きなおると、彼らに鋭い視線を向けながら低い声で言う。
「てめぇら、この子に気安く触んじゃねぇよ。用があんなら俺が聞くけど」
その姿を見て、胸の奥がじわっと熱くなる。
椿くんだ。椿くんが目の前にいる。
まさか、彼が守ってくれるだなんて。夢でも見てるみたい。
どうしよう。嬉しいよ……。
「ゲッ、瀬良じゃんっ」
「えっ、椿先輩!?」
取り囲んでいた男の子たちは、椿くんが現れた途端驚いたように声を上げて。
「い、いや……やっぱなんでもねぇわ」
「失礼しましたー!」
なぜかみんなそそくさと逃げるようにその場から去って行ってしまった。
すると、その時そんな心の叫びに反応するかのように、どこからか大好きな人の声が聞こえてきて。
ドキッとしてその声がしたほうに顔を向けるとなんと、金髪の男の子が人の輪をおしのけながらこちらに向かってくる姿が見えた。
……ウソッ、椿くん!
「おい、そこどけ!」
彼は私の目の前までやって来て、その取り囲む男子たちのほうに向きなおると、彼らに鋭い視線を向けながら低い声で言う。
「てめぇら、この子に気安く触んじゃねぇよ。用があんなら俺が聞くけど」
その姿を見て、胸の奥がじわっと熱くなる。
椿くんだ。椿くんが目の前にいる。
まさか、彼が守ってくれるだなんて。夢でも見てるみたい。
どうしよう。嬉しいよ……。
「ゲッ、瀬良じゃんっ」
「えっ、椿先輩!?」
取り囲んでいた男の子たちは、椿くんが現れた途端驚いたように声を上げて。
「い、いや……やっぱなんでもねぇわ」
「失礼しましたー!」
なぜかみんなそそくさと逃げるようにその場から去って行ってしまった。



