【完】俺の隣にいてほしい。

「うん、好き。わざわざありがとう。すごく嬉しい」


感激してお礼を言ったら、氷上くんはニコッと微笑んでくれた。


「よかった。喜んでもらえて」


そして、私の目をじっと見つめてきたかと思うと。


「藤宮さんはやっぱり、そうやって笑ってたほうがいいね。俺、藤宮さんの笑った顔が好きだよ」


「……っ」


その言葉に少しドキッとしてしまった。


そんなふうに言われたら、すごく照れてしまう。


「あ、ありがとう」


「だからさ……俺じゃ、ダメかな?」


「えっ?」


どういう意味?


「好きだったんだ。中学の頃からずっと」


氷上くんからの突然の告白に、ビックリして一瞬言葉を失ってしまった。


ちょ、ちょっと待って……。


ウソでしょ。氷上くんが、私のことを?


しかも、中学の時からって……。


信じられないよ。そんなこと、考えてみたこともなかった。