【完】俺の隣にいてほしい。

そう聞かれてちょっとドキッとする。


どうしよう。やっぱり氷上くんも私が落ち込んでることに気付いてたのかな。


塾ではなるべく顔に出さないよう気を付けてたつもりだったんだけど、気づかないうちにそれが出ちゃってたのかな。


「いや、別に、何も……」


「そう? もし何か悩んでることあるなら、力になりたいんだけど」


そんなふうに言ってくれる氷上くんは、やっぱりすごくいい人だ。


ただでさえ落ち込んでいるときに優しい言葉をかけられると、ちょっぴりジーンとしてしまう。


「俺でよかったら、何でも相談してくれていいから」


「ありがとう。氷上くん」


その温かさに、心が少しだけ癒されたような気がした。


私ったら、氷上くんにまで心配かけちゃって申し訳ないな。


気が付けばいつも、椿くんのことで頭がいっぱいになっちゃってる。


もっとしっかりしなきゃ……。