【完】俺の隣にいてほしい。

氷上くんがサラッと口にした言葉に、ドキッとして目を丸くする。


「そして、その藤宮さんとこうして今再会して、こんなふうに一緒にいられるのが、嬉しいな」


そんなふうに言われたら、なんだか照れてしまう。


一緒にいられて嬉しいだなんて。


「わ、私も、氷上くんとまた会えて嬉しかったよ」


私がそう返すと彼は急に立ち止まり、私の顔をじっと覗き込んでくる。


「ほんとに?」


「うん」


「そっか。じゃあ俺、ずっと想い続けててよかった」


「えっ?」


いまいちその言葉の意味が分からなくて首をかしげる私。


そしたら、そんな私の頭に氷上くんがポンと手を乗せてきて。


「もう少しだけ、付き合ってくれる? すぐそこにフォトスポットがあるみたいだから、一緒に写真撮ろうよ」


その言葉に、私は何も考えずコクリと頷いた。


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