【完】俺の隣にいてほしい。

そのまま二人で色々な店を見てまわって、展示を見たり、一緒にゲームで遊んだりして、文化祭を楽しんだ。


氷上くんは終始ニコニコ笑っていて、いつも以上によく話してくれて。


彼が楽しそうにしていてくれたので、私もなんだか嬉しかった。


次はどこに行こうかなんて二人で話しながら、廊下を進んでいく。


するとその時、近くを通りかかった生徒が急に声をかけてきて。


「そこのカップルのお二人~、今から中庭で吹奏楽部の1年生が演奏をやるんで、聞いていきませんか?」


「えっ?」


カップルだなんて言われてしまい、またしても照れくさい気持ちになる。


でも、元吹奏楽部員としては、その演奏、ちょっと聞いてみたいかも。


「いいね。吹奏楽だって。ちょっと聞きに行ってみようか」


氷上くんも同じことを思ったみたい。


「うんっ、私も行きたい」


そこでその生徒からチラシをもらった私たちは、一緒に中庭に演奏を聞きに行くことにした。


中庭に行くと、すでにお客さんがそこそこ集まっていて、30人ほどの吹奏楽部員が楽器を持ってスタンバイしていた。


その光景を見ると、なんだかとても懐かしい気持ちになる。自分も中学時代、こうやって人前で演奏してたっけなぁ。


「やばい。なんかテンション上がるね」


隣にいる氷上くんがワクワクした様子で声をかけてくる。


「うん、楽しみだね」