【完】俺の隣にいてほしい。

縁日で遊んだ後は、アイスクリーム屋の模擬店でアイスを二つ買って、中庭のベンチに座って一緒に食べることにした。


私が選んだのは、ストロベリーチーズケーキのアイスで、椿くんはチョコミントのアイス。


今日は少し気温が高いので、冷たいアイスがますます美味しく感じる。


椿くんの隣に座りながら、私はふとさっきの出来事を思い出して、彼に話しかけた。


「さっきの男の子、嬉しそうだったね」


「あぁ、なんとか泣き止んでくれてよかった」


「椿くんは、子供にも優しいんだね。私、見ててすごいなぁって思っちゃった」


私は感心したように言うと、微笑みながら答える彼。


「まぁ、子供は好きだからな」


そんな彼を見て、椿くんはやっぱりすごく面倒見がいい人なんだなって思う。


実は子供が好きっていうのも素敵だし、知れば知るほど魅力がいっぱいだなぁ。


「ふふふ。椿くんはきっと、将来いいパパになれるね」


思わずそんなことを口にしたら、彼は一瞬目を丸くして、それからちょっと照れたように顔を赤くした。


「……いいパパって、そんなことはじめて言われた」


「そうなの?」


「心音に言われると、なんか照れんだけど」


「えっ?」