【完】俺の隣にいてほしい。

その様子を見て、私は驚くと同時に、少し胸が熱くなった。


椿くん、優しいなぁ。


男の子は、キョトンとした顔で椿くんのヨーヨーを受け取る。


「……ありがとう、お兄ちゃん」


そしたら椿くんはニコッと微笑むと、その子の頭にポンと片手を乗せつぶやいた。


「どういたしまして。でも、もう振り回したりしたらダメだぞ。大事にしろよ」


「うん」


「約束な」


いつのまにか不思議と泣き止んだ男の子を見て、隣にいたお母さんが椿くんにお礼を言う。


「どうもありがとうございます。なんかすみません」


「いえいえ」


「よかったね、お兄ちゃんがヨーヨーくれて」


「うんっ」


お母さんの言葉に笑顔で頷く男の子を見て、椿くんがニコッと笑う。


そんな彼の姿に軽く感動を覚える私。


すごいなぁ。椿くんって知らない人に対しても親切なんだ。


こういうことをサラッとできてしまうところがまた、カッコいいなって思う。


なんだかますます好きになっちゃうな……。