【完】俺の隣にいてほしい。

ショッキングな展開に、思わず声を漏らしてしまった私。


ウソ、どうしよう。割れちゃった。かわいそうに……。


そしたらそれを見た男の子が、声を上げて大泣きし始めて。


「う……うわぁぁぁん! 割れちゃった~!」


「もう、だから言ったでしょ! 振り回しちゃダメだって」


お母さんは困った顔で男の子を叱りつけると、慌てて割れたヨーヨーを拾う。


するとそこで、その様子を見ていた椿くんが急に、泣いている男の子の元へと駆け寄っていった。


男の子の肩をポンポンと叩くと、目線を合わせるようにしゃがみこむ彼。


「大丈夫か? ショックだよなー、今のは。頑張って自分で取ったやつだもんな」


「えっ?」


椿くんに話しかけられたその子は、ビックリしたように目を見開いて、椿くんの顔をじっと見る。


そんな男の子に、自分の持っていたヨーヨーを差しだす椿くん。


「ほら、代わりにお兄ちゃんのヨーヨーやるから、もう泣くな」