【完】俺の隣にいてほしい。

「やったー!」


満面の笑みを浮かべて喜ぶ男の子。


よかったなぁ、なんて思いながら、その男の子がお母さんと去っていく様子を見守る。


そして、次は私と椿くんの順番になって、二人でヨーヨーがたくさん浮かぶプールの前にしゃがみこんだら、椿くんが私に聞いてきた。


「心音は何色のヨーヨー狙うの?」


「えっと、私はピンクかなぁ」


「そっか。俺はこの水色にしよっかな」


すると、そう言った瞬間、椿くんはササッと釣り紙を水につけ、お目当ての水色のヨーヨーを難なく吊り上げる。


「わぁ、すごいっ。上手!」


なんでも器用にこなしてしまう彼を見て、さすがだなぁと感心してしまった。


自分も頑張ろうと思い、ピンクのヨーヨーの先の輪ゴムめがけて釣り紙をゆっくりと水につけ、先のピンをひっかける。


そして、そーっとそのまま釣り上げようとしたら……。


――ポチャン!


「……あっ!」