「ストロベリーとチョコバナナ、お待たせしました」
できあがったクレープを椿くんや隆太くんたちに手渡す。
みんな知り合いなので、サービスで生クリームやトッピングのチョコを多めに盛って、ボリューム満点にしてあげた。
「サンキュ 美味そうじゃん」
そう言って、笑顔で受け取ってくれる椿くん。
「心音はシフト、何時に終わるの?」
「えっと、12時までだよ」
「そっか。じゃあ終わったら迎えに行く」
「えっ」
ウソ。迎えに来てくれるの? それって……。
「だからさ、あとで、二人で一緒にまわらねぇ?」
なんて、思いがけないことを言ってくれたので、嬉しさのあまり勢いよくうなずいた。
「うんっ! まわる!」
「よし、じゃあ約束な」
椿くんがクレープを持っていないほうの手で、ポンと私の頭に触れてくる。
どうしよう、嬉しい……。
まさかこうして椿くんのほうから、二人で学祭をまわろうって誘ってくれるなんて思わなかったな。
やっぱり私、期待してもいいのかな?
少しくらい、うぬぼれてもいい?
もしかしたら、彼の特別になれたかもしれないって――。
.
*
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できあがったクレープを椿くんや隆太くんたちに手渡す。
みんな知り合いなので、サービスで生クリームやトッピングのチョコを多めに盛って、ボリューム満点にしてあげた。
「サンキュ 美味そうじゃん」
そう言って、笑顔で受け取ってくれる椿くん。
「心音はシフト、何時に終わるの?」
「えっと、12時までだよ」
「そっか。じゃあ終わったら迎えに行く」
「えっ」
ウソ。迎えに来てくれるの? それって……。
「だからさ、あとで、二人で一緒にまわらねぇ?」
なんて、思いがけないことを言ってくれたので、嬉しさのあまり勢いよくうなずいた。
「うんっ! まわる!」
「よし、じゃあ約束な」
椿くんがクレープを持っていないほうの手で、ポンと私の頭に触れてくる。
どうしよう、嬉しい……。
まさかこうして椿くんのほうから、二人で学祭をまわろうって誘ってくれるなんて思わなかったな。
やっぱり私、期待してもいいのかな?
少しくらい、うぬぼれてもいい?
もしかしたら、彼の特別になれたかもしれないって――。
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