【完】俺の隣にいてほしい。

その横から、隆太くんもひょっこり顔を出す。


「やっほー! 心音ちゃん! みんなで遊びに来ちゃいましたー!」


「あ、隆太くんっ」


続いて他の友達も話しかけてきて。


「どうもどうもー! 俺もいまーす!」


「心音ちゃん、久しぶり~」


「いやー、やっぱ花園はレベル高いわ。可愛い子しかいねぇ」


そんな彼らに向かって、椿くんが渋い顔で言う。


「お前ら、ナンパばっかすんなよ」


「えーっ。今日ってナンパしに来たんじゃないの?」


「俺も、ナンパする気満々だった」


「クソ、連れてくるんじゃなかった」


「なんだってー!」


そんな賑やかなやり取りを見て、思わず優里亜ちゃんと一緒に笑ってしまった。