そこですかさず彩実ちゃんが突っ込んできたのを聞いて。ドキッと心臓が跳ねる。


「そうそう。椿くんのことはどう思ってるの~? なんかずいぶん仲いいみたいだけど」


「そ、それは……っ」


うぅ、どうしよう。


今まではこういうことを聞かれてもはぐらかしていたけれど、これだけハッキリと気持ちを自覚してしまったら、もう隠しきれないかもしれない。


私が顔を真っ赤にしながらうろたえていると、優里亜ちゃんが顔を覗き込んでくる。


「えっ、まさか、ほんとに好きになっちゃったの!?」


その言葉を聞いて、私は二人になら打ち明けてもいいかと思い、おそるおそる頷いた。


「……う、うん。実は」


両手で顔を押さえながらボソッと口にする。


あぁ、ついに言っちゃったよ。


するとその瞬間、二人が教室に響き渡るほどの大声で叫んだ。


「えーっ!! ウソでしょ!?」


「キャーッ!! ちょっ、マジで~!?」


私は恥ずかしさのあまり、顔を上げられない。