【完】俺の隣にいてほしい。

星川と答えた瞬間、優里亜ちゃんの顔色が変わる。


「はあぁぁ~っ!? ちょっと、なにそれ、初耳なんだけど! 心音、星川男子の知り合いなんていたの!? しかもサックス吹けるとか、超カッコイイじゃん! ちなみにどんな人!? イケメン?」


「え、私もちょっと気になる」


さらには珍しく彩実ちゃんまで食いついてきて。


まさか氷上くんのことをちょっと話しただけで、こんなにも驚かれるとは思ってもみなかったのでビックリした。


「え、えーっと、イケメンなほうだと、思うけど……」


「キャーッ! マジ!? 写真とかないわけ?」


「えっと、中学の時の吹部のお別れ会の時の写真ならあったと思う」


そう言ってスマホの画像フォルダの中から中学時代の氷上くんが写っている写真を探しだして優里亜ちゃんたちに見せる。


「ウッソー! ほんとにイケメンじゃん! なんか王子様っぽい!」


「え……いいな。私、こういう人タイプかもしれない。羨ましい」


そしたら優里亜ちゃんたちは大はしゃぎで、普段男の子の話にあまり食いつかない彩実ちゃんまで目を輝かせていた。


だけど私はべつに、氷上くんのことを特に男の子として意識してるわけじゃないので戸惑ってしまう。


それにまだみんなには言えてないけれど、私が好きなのは氷上くんじゃなくて、椿くんだし……。