【完】俺の隣にいてほしい。

なにそれ。可愛くなった? ドキッとした?


思いがけないことを言われたものだから、動揺してしまった。


ちょっと待って。氷上くんって、そんなこと言う人だったっけ?


そんなストレートに褒められたら、恥ずかしくなっちゃうよ……。


思わずなんて返していいのかわからなくなってしまう。


「あ、そろそろ授業始まる時間だ。それじゃあまたあとで」


そしたらそこで、氷上くんは時計を見てそう告げると、自分の荷物がある席へと戻っていった。


バイバイと手を振られ、自分も振り返す。


なんか、いつの間にかたくさん話してたみたい。


それにしても、ビックリしたなぁ。まさか氷上くんとこんなところで再会するなんて。


でも、誰も知り合いがいなくて心細かったから、話せる人がいて良かったかも。


これで塾に通うのも少し億劫ではなくなるかな。