【完】俺の隣にいてほしい。

するとそこで、ふと氷上くんが私をじっと見つめながらこんなことを口にした。


「でもなんか俺、藤宮さんが中学の頃と変わってなくて安心した」


「……えっ。そうかな?」


「うん。雰囲気とか、喋り方とか、全然変わってないから。相変わらず癒されるなって」


そんなふうに言われたら、ちょっと照れてしまう。


「そ、そんな、癒されるだなんて……。氷上くんも、雰囲気は変わってないよ」


「そう?」


「でも、すごく背が伸びて大人っぽくなってたからびっくりしたよ。一瞬誰だかわからなかったもん」


私がそう言うと、氷上くんが目を細めて笑う。


「あはは、そうだよな。実は俺、高校入ってから一気に背が伸びたんだよね。」


「そうなんだね。いいな。私なんて、全然伸びないよ。中学の頃と変わらずチビのままだから」


なんて、ちょっぴり自虐っぽくそう告げたら、氷上くんがポンと私の頭に手を乗せてきて。


「いいじゃん。小さくて可愛いよ。俺、藤宮さんがますます可愛くなってたから、ちょっとドキッとしちゃったもん」


「なっ……」