【完】俺の隣にいてほしい。

「それにしても、すごい偶然だよな。中学卒業以来会ってなかったもんなぁ」


「そうだよね。あの、吹奏楽部のお別れ会以来だもんね」


「そうそう。藤宮さんは、花園に行ったんだよな。どう? 学校は楽しい?」


「うん。女子高だけど、楽しいよ」


「そっか。俺もそれなりに楽しくやってるよ。高校では部活はやってないんだけどね」


それを聞いて、少し意外に思う。


氷上くんはサックスの演奏もかなり上手だったから、てっきり高校でも続けてるのかと思ったけど、そうじゃなかったんだ。


「そうなんだ。でも、私も高校では部活入ってないよ」


「マジで。一緒だ。まぁ、吹部って楽しいけど、何かと忙しいからな」


「うん、そうなんだよね」


それにしても、不思議だな。氷上くんとこうして話すのは久しぶりのはずなのに、全然緊張しないし、自然に話せる。


なんだか中学時代に戻ったみたいな感覚になるなぁ。