そのまま20分ほど自転車に乗って、連れてこられた場所は、海だった。
私の住んでいる地域はわりと海から近い場所なので、海を見に行こうと思えば、こんなふうにちょっと足を延ばせば行くことができる。
だけど、普段自分一人ではめったにこないし、友達ともあまり一緒に海に行くなんてことはしないので、なんだかすごく久しぶりな感じがしてしまった。
自転車を降りると、「こっち来て」と椿くんが私の手を引いてくれて、海沿いの道路と砂浜の境目にあるコンクリートで舗装された坂の上まで来ると、そこに二人で腰かけた。
目の前には、一面に広がる海と砂浜。
ちょうど今夕焼け時なので、空と海がオレンジ色に染まっていて、水面がキラキラと輝いてものすごく綺麗だ。
「うわぁっ、キレイ……」
思わず声をあげたら、椿くんがこちらを向いてフッと笑った。
「だろ? 心音にもこの景色見せたくて」
「えっ」
私に……?
そうだったんだ。だからさっき、「ちょっと付き合って」って。
私の住んでいる地域はわりと海から近い場所なので、海を見に行こうと思えば、こんなふうにちょっと足を延ばせば行くことができる。
だけど、普段自分一人ではめったにこないし、友達ともあまり一緒に海に行くなんてことはしないので、なんだかすごく久しぶりな感じがしてしまった。
自転車を降りると、「こっち来て」と椿くんが私の手を引いてくれて、海沿いの道路と砂浜の境目にあるコンクリートで舗装された坂の上まで来ると、そこに二人で腰かけた。
目の前には、一面に広がる海と砂浜。
ちょうど今夕焼け時なので、空と海がオレンジ色に染まっていて、水面がキラキラと輝いてものすごく綺麗だ。
「うわぁっ、キレイ……」
思わず声をあげたら、椿くんがこちらを向いてフッと笑った。
「だろ? 心音にもこの景色見せたくて」
「えっ」
私に……?
そうだったんだ。だからさっき、「ちょっと付き合って」って。



