そして…

あっという間に紫陽花まつりの日がやって来た。


清楚系のワンピースなんて着てきちゃったし…。
普段こんなの着ないから、ちょっと恥ずかしい…。


待ち合わせ場所にはまだ誰も来ていない。

バッグから鏡を取りだし、前髪を整える。
メイク崩れてないよね…。
あ、もう一回リップ塗っておこうかな…。


そんなことをしていると、

「紫織…?」

後ろから、声をかけられた。