潔癖症な彼の素顔




「それは俺もそろそろかなって思ってる」


「相変わらず怖いな…」


「でももう少し楽しみたいね」



「あんたら、なんの話してるの?」



雪ちゃんと同じで2人が何を話してるか分からない…。




「あー、まぁ、あれだ、な?秋!」


「2人にはまだ早いって事かな」




「はぁ?腹立つ〜!!」



雪ちゃん、鬼の顔…。



「まあまあ落ち着いて雪ちゃん」



「うん」




ふぅ…。





「あ、そう言えば…。葉山君、ひとつ聞いていい?」


「ん?」



「劇の途中、台詞足したよね?」

「あぁ、それは…特に深い意味がある訳じゃないから気にしないで。何となく、言っちゃってね」



「あ、そうなんだね」


という事は、アドリブって事だよね?

その時はちょっとビックリしたけど、とっさに言えるなんて凄いなぁ。



「深い意味じゃない、ねぇ?」

「梓は分からないだろ」



雪ちゃんと尚斗は秋君にツッコミ。



「え?」

「あまり、俺をイジメないでよ」

葉山君が困ってる??


「い、イジメ!?」


「あ、いや本当になんでもないから…」


「困ってる葉山はレアだな」

「何か、余裕そうだけどな。…なんか」


話についていけない…。


「そうだ、西谷さん。この後一緒に回らない?」




「え!?」



ま、回るってあれだよね…?


一緒に屋台とか、、?



ガチッ

「うわっ」

雪ちゃんに腕を組まれた。いきなりで驚いたよ。


「ストーップ!!あずとは私が回るの!」



「俺に独占させてよ」


ど、どど独占!?

「いや!最近は葉山ばかりじゃん!」



「まあまあ!梓にも色んなこと知ってもらうのにもいいじゃん?
雪は俺と回るよ!さ、行くぞ!」



「ちょ、ちょっと!なんで尚斗なんかとー!あず〜〜!!」




「ゆ、雪ちゃん…」




尚斗は雪ちゃんの事を強引に引っ張ってどこかに行ってしまった。



「あの二人はあの二人で楽しそう」



「そうだね、きっと2人は…」



…お互い惹かれあってると思う。



雪ちゃんと尚斗はとってもお似合い。



私もいつか…。



「それでさ西谷さん、一緒に回っても大丈夫?」




はっ!そ、そうだった。


完全に取り残されちゃったんだっけ…。




「西谷さん?」



「あっ私も一緒に…回りたいですっ」




「よかった。じゃあ行こうか」



「うんっ」