「お前、いい加減にしろ」
だ、れっ?
「はあ?お前誰」
「俺の事なんか知らなくていいよ」
こ、この声は…
葉山君!?
「嫌がってるだろ」
葉山君だっ、、。
「そんな事ない!なっ!梓ちゃん!!」
「っ、いや、ですっ!」
「誰がどう見たって嫌がってるだろ」
「チッ」
舌打ち…。
前隆太君の印象が…。
「西谷さんこっちにおいで」
葉山君に手招きされ、
私は前琉太君の腕の中から逃げ出し、葉山君の元へと向かった。
「っ梓ちゃん…」
前隆太君は悲しそうな表情をしている。
本当に私の事…。
「少しは相手のことも考えて行動しないと、そのうち警察行きになるよ?
さぁ、行こうか西谷さん」
そう言うと葉山君は私の腕を掴んで屋上を出ようとする。
「っ、前隆太君っ!!私を好きになってくれてありがとう!」
「っっずるすぎ…」
言い終わった瞬間に屋上のドアが閉まった。
「…」
葉山君は何も言わない。
ただ私の腕を掴んだまま階段を降りる。
てか、え!!
葉山君…!?
私の、腕掴んでるよね!?
大丈夫なのかな…
「葉山君っ、私に触れてるけど大丈夫…?」
「あ、忘れてた」
すると直ぐに掴んでいた腕を離した。
「あのっ。葉山君、その、ありがとう。助けてくれて」
「俺、西谷さんに、謝らないといけないんだ」
「え?」
私は助けてもらったのにどうして?
「実は昨日、さっきの奴が西谷さんのペンケースの下に何か挟んだの見ちゃってさ。怪しかったからその手紙見ちゃったんだ」
あ、そういう事だったんだ。
「そのお陰で、助かりました」
「ごめん。でも、やっぱり来てよかったよ」
もし、葉山君が来てくれなかったら……。
「…ありがとう…!」
「どういたしまして」

