夏になった。
手紙が届かなくなって三ヶ月。
俺は、手紙の事なんて忘れていた。
だが、そんな日々は突然のように崩れた。
家に帰ると、また手紙が届いていた。
自室に入り、手紙を開く。
やっぱり、アイツだった。
“宮家 湊様
久々でごめんな〜
こっちでも色々あって…
流石に信じて貰えないよな?こんなに開いてちゃ。
だから、埋め合わせとして今までお前にあった事を全部当ててみせよう。
まず、海が退院してサッカー部に入った。
祐樹は、野球部のマネージャーに惚れて、やった事も無い野球部に入部した。
どうだ?”確かに当たっていた。
海は今、サッカー部に入部したし…祐樹も野球部だ。去年、二人は俺と一緒で帰宅部だった…