花火大会もそろそろ終わる。
「なぁ。志保…来年も来るって約束。してくれるよな?」俺は聞いた。
「うん。来よう…」彼女は頷いて言った。
「じゃ、来年は俺の彼女として一緒に来てくれませんか?」
何言ってんだろ…俺は。
俺の鼓動は激しくなった。
彼女は、少し涙目になって、
「はい…」と言った。
ドンッと俺達を祝福するかの様に大きな花火が上がった。
「よろしくな?志保…」成り行きで、告白してしまった…
「み、湊くん。」そう俺を呼んだ彼女の顔は、綺麗な赤色に染まっていた。