「そうだ。」俺は思い出したように言った。
「?」彼女はきょとんとしている。
「今日、秋星の誕生日だろ?プレゼント。」俺は、ネックレスを渡した。
「ありがと。」そう言って箱を開けた。
「綺麗。」
「俺と色違い。」と言うと、
「本当だ!」と目を輝かせた。
「着けてあげようか?」と聞くと、
「お願い…」と恥ずかしそうに言った。
「じゃ、貸して?」俺が言うと、
「はい。」と彼女は渡してくれた。
俺は、背後からネックレスを着ける。
ネックレスを着けた彼女は、すごく綺麗だった。
「どうしたの?」と彼女は俺に聞いてきた。
「ん?な、なんでもない…」俺はなんとか誤魔化した。
「そろそろ行くか?」火照った頬を少し叩いて言った。
「そうだね…」そう言った彼女の頬は、少しだけ赤く染まっていた。