「歩いて帰んの?」 「そうだよ。家から近いし。」 「ふーん。」 家から近いとはいえ、こんな夜遅くに女ひとりで歩いて帰るのは危険すぎる。 やっぱり何か策を考えないとな。 「何急に大人しくなって。」 「あのさ。」 「ん?」 「……。」 「え、何?何で黙るの。」 ……。 一緒に住もうなんて言ったら怒るかな。 そう思ったら中々言えずにいた。