俺は撮影の前に莉子の兄、海斗をある喫茶店に呼び出した。 「よぉ、お待たせ理人。相変わらずイケメンだなぁ。」 「海斗おはよう。ごめん朝早くに。」 「いや、いいんだよ。理人の緊急事態なのにじっとしてられないからな。」 「んで?話って?」 「…莉子の事好きなんだ。」 「知ってるけど、何いきなり。」 「結婚前提だから。」 「お、おう。それで?」 俺は昨日莉子に言われた事をそのまま伝えた。