お揃いのネックレスを身につけた私達は目的の水着を買いに行った。

自分で選ぶ。

悩みながら決めた水着を試着する。


「リン、決めたか?」

「うん、これにする。ロイは?」

「俺は決めた。」


試着室の外から聞こえてきたロイの言葉に答える。


「リン、見せて。」

「えっ?今?」

「そう。」

「………待ってて。」


鏡で全身をチェックする。

変じゃないかな?

しばらく鏡とにらめっこしてから試着室の扉を開けた。


「ロイ、どうかな?」


かなり恥ずかしい。

プールで見せるが、やっぱり普段の服と違い恥ずかしいものだ。

じっとロイの視線が突き刺さる。


「ロイ?」

「ビキニ?」

「うん、変かな?」

「他の男には見せたくないな。」

「………プールだよね?皆んな同じでしょ。」


ロイの独占欲を感じた。

私にだけ?

そんな考えが浮かぶのはエミリー・ジョーンズを見たせいだろうか。


「ロイ、どうかな?」

「似合ってるが………。」


渋るロイ。

そんな独占欲が嬉しく感じる私はロイに相当堕ちてる。


「これにする。ロイ、出てて。」


私は気分が上昇するのが分かった。

単純だな………って思うが、その独占欲が嬉しい。

水着を購入した私達はホテルのプールに向かった。