塔の階段を下ってシエルの部屋へと急ぐ。
今はもう夜だった。
城の廊下の窓から、月明かりが漏れている。
明日は満月だろう。
やっとたどり着いたシエルの部屋のドアの隙間から明りが漏れていた。
バンと開け放ったその先に。
ベッドから起き上がり横に立つ銀髪の女性を見上げているシエルがいた。
「シエル……気がついたのね!」
シエルはきょとんとした顔でわたしに顔を向けた。
「カレン……」
シエルをほっとしたように見つめていた女性は、ルシアだった。
「シエルは目覚めたわ。…お兄様は?」
「デュオはまだ…」
うつむいてそう言ったわたしを一瞥すると、ルシアはドアの方へ近づいてきた。
「シエルの傍にいてあげて。わたくしは少し席をはずすわ」
「…ルシア」
部屋を出て行こうとするルシアをシエルが静かな声音で呼び止めた。
「ルシア、ずっと僕を見ててくれたんだね。…ありがとう」
ルシアは美しい笑顔で首を傾け、
「お礼を言われるほどのことじゃないわ。たった5日ですもの。100年ならどうだったかしらね?」
クスクスと微笑みながら部屋を出て行くルシアはほんとうに嬉しそうだった。
ベッドに腰を下ろしているシエルに近づき、なるべく落ち着いた声で言った。
「シエル、ウルフとエマがガイアへ向かったわ。ユーゴと戦うために」
今はもう夜だった。
城の廊下の窓から、月明かりが漏れている。
明日は満月だろう。
やっとたどり着いたシエルの部屋のドアの隙間から明りが漏れていた。
バンと開け放ったその先に。
ベッドから起き上がり横に立つ銀髪の女性を見上げているシエルがいた。
「シエル……気がついたのね!」
シエルはきょとんとした顔でわたしに顔を向けた。
「カレン……」
シエルをほっとしたように見つめていた女性は、ルシアだった。
「シエルは目覚めたわ。…お兄様は?」
「デュオはまだ…」
うつむいてそう言ったわたしを一瞥すると、ルシアはドアの方へ近づいてきた。
「シエルの傍にいてあげて。わたくしは少し席をはずすわ」
「…ルシア」
部屋を出て行こうとするルシアをシエルが静かな声音で呼び止めた。
「ルシア、ずっと僕を見ててくれたんだね。…ありがとう」
ルシアは美しい笑顔で首を傾け、
「お礼を言われるほどのことじゃないわ。たった5日ですもの。100年ならどうだったかしらね?」
クスクスと微笑みながら部屋を出て行くルシアはほんとうに嬉しそうだった。
ベッドに腰を下ろしているシエルに近づき、なるべく落ち着いた声で言った。
「シエル、ウルフとエマがガイアへ向かったわ。ユーゴと戦うために」


