意識を失ってどれくらいたっていたのだろう?
目覚めると、わたしは大きなベッドの白いシーツの上だった。
三日月と半月のちょうど中間くらいの月が窓からわたしを見下ろすのが見える。
「カレン…目覚めたか?」
ベッドの横から聞こえる声に振り向いて飛び起きた瞬間。
デュオの広く温かい胸がわたしをふわりと包んだ。
デュオの腕の隙間からわたしはぼんやりと部屋を見回していた。
ああ、ここは、塔の中のわたしとデュオの部屋だ。
このままぼんやりとデュオの腕に包まれていたい。
何も思い出したくない。
何も聞きたくない。
わたし……何を見たんだっけ…?
空ろな瞳で部屋を見回すわたしの視界に、それはゆっくりと入ってきた。
小さな子供用のベッドの上に見えるサラサラの金糸の髪。
青白く血の気を失った頬。
長いまつ毛を落とし、固く閉ざされた瞳。
青く生気を失った唇。
微笑むことができなくなったその美しい顔。
「……カ…ルロ……!」
わたしは、唐突に思い出した。
カルロ…そう、カルロは……血に塗れていた!!
目覚めると、わたしは大きなベッドの白いシーツの上だった。
三日月と半月のちょうど中間くらいの月が窓からわたしを見下ろすのが見える。
「カレン…目覚めたか?」
ベッドの横から聞こえる声に振り向いて飛び起きた瞬間。
デュオの広く温かい胸がわたしをふわりと包んだ。
デュオの腕の隙間からわたしはぼんやりと部屋を見回していた。
ああ、ここは、塔の中のわたしとデュオの部屋だ。
このままぼんやりとデュオの腕に包まれていたい。
何も思い出したくない。
何も聞きたくない。
わたし……何を見たんだっけ…?
空ろな瞳で部屋を見回すわたしの視界に、それはゆっくりと入ってきた。
小さな子供用のベッドの上に見えるサラサラの金糸の髪。
青白く血の気を失った頬。
長いまつ毛を落とし、固く閉ざされた瞳。
青く生気を失った唇。
微笑むことができなくなったその美しい顔。
「……カ…ルロ……!」
わたしは、唐突に思い出した。
カルロ…そう、カルロは……血に塗れていた!!