「僕は気持ちよすぎて幸せでしたよ。しずくさんの肌も、声も、視線も………しずくさん自身も。」
 「っっ!!やっぱり白くん、エッチな事になると意地悪だよね?」
 

 昨夜と同じ調子で甘い言葉を囁く白に、しずくは抗議の声を上げた。すると、白はくすくすと笑いながらしずくの頭をポンポンと撫でた。


 「嬉しすぎてテンションが上がってるみたいです。すみません。」
 「………そんな白くんを見れて嬉しいけど………。」
 「僕も昨晩みたいな色気がすごいしずくさん見れて幸せでしたよ。」
 「白くん!」
 「ははは。」


 しずくが白の肩をポカポカと叩いても、白は楽しそうに笑うだけだった。
 昨日の事後は、しずくはすぐに眠ってしまった。そのため、こんな甘い時間を過ごせなかった。けれど、次の日の朝にこうやって話をされて良かったなと思った。
 とても幸せで、温かな時間だった。






 「そういえば、しずくさんに報告があったんです。とても大切な報告が。」