時折過去というものを思い出す。

それは陽光ではなかったか?

気持ちいい光。熱。

「ここまでしか私は来れないんだ」


続ける。

「この森は危険だからね。
司祭ではないと先へ進めないんだ」

司祭はそれを聴くと足元の地面に棒きれで文様を描く。ジオマンシー。

「お別れね」

「ああ」

無意識というものは深く危険でもあった。

司祭は先に向かう。森。

時折過去というものを思い出す。
それは陽光ではなかったか?

光。熱。

それらが無くなればどうなるのだろう?

うばたまの闇。

星々が見える。