まだ、壱馬だって「彼女」だって言ってくれたかも知んない。
私なんか、背も低いしぺちゃパイだし可愛くも綺麗でもない!
小学生レベルの子供だよ!
そりゃあ、「彼女」だって言いたくないわな!
息を吐くと白くなってる。
「あ………通りで寒いわけだよ」
外に出たらいつの間にか雪が降ってて、ホワイトクリスマスかよ。
…………やっぱりは今日はズボンじゃなくてスカートにすれば良かった。
冷たい空気と雪のせいで、走って暖かくなってる体もだんだんと冷たくなっていく。
帰ろう。
どうせ、壱馬は友達とそのまま遊ぶだろうし。
そんで、そのまま別れ………

