「でも、あの2人キッ!」
おっと!と立花くんは自分の口を塞いで止める。
いい人だなあ。
「キスしたんでしょ?それは本当らしいけど、相馬はそうと嫌だったみたいよ」
立花くんが目を開いて驚いてる。
きっと、心の中で「何でそのこと知ってるんだ?」って思ってるに違いない!
私だってビックリしたもん!
「てか!何でそのこと言ってくれなかったのさ!」
ムギュ!と両頬を潰すんじゃなくて、引っ張られる。
痛い痛い!
力加減して愛心!お願い!
ほっぺたから手が離れてから話す。
「うん。突然のことだったし、ショックだったからさ。なかったことにしたかったんだよね。だから、立花くんにも黙っておくように言ったの」

