ラブマジック[完]





「愛心といる時は笑顔多いけど、それ以外は笑顔一つもない!」



私、全然気づかなかった。



壱馬は壱馬なりにちゃんと区別してたんだ。




それなのに私…………。




「それから、相馬は嘘つかないけど愛心の前では嫌でもかっこつけよ。だから、嫉妬してても咲良には言わない。その代わり嫉妬でイライラを何かにぶつけるの。もちろん、咲良のいない所でね」 




前。



私が早退した次の日。



椅子蹴っ飛ばしたって、愛心が言ってたけど。




あれは言ってくれない私にじゃなくて、嫉妬で腹立って蹴っ飛ばしたの?




「ま、言われなくても相馬のこと好きなあんたなら気づいてるでしょ?自分にどんな目で見られてるとかどんな態度とられてるのか」