「え、いいの?」


「いいもなにも、もう撮影する気だったんじゃないの?」


そう聞かれると、頷くしかなかった。


みんなのために、自分のためにできることはこれくらいしかないのだから。


死ぬのを待つだけだなんて、嫌だった。


「ありがとう、敦美」


あたしは敦美に別アングルの顔写真を3枚撮影してもらい、それをユーキに送信したのだった。