ある日、学校に監禁されました。

☆☆☆

その後、昌良からの電話は途絶えた。


貴と清人の死体が映りこんだ直後に電話は切られてしまったのだ。


「昌良から、連絡は来ない?」


1時間ほど経過してから、あたしは新人へそう声をかけた。


床に座り込んでいる新人は顔を上げてあたしを見たが、無言のまま左右に首を振った。


昌良からの連絡は入ってきていないようだ。


まさか、昌良もあのまま……?


そう考えて強くかぶりを振った。


昌良はあたしたちの為に行動してくれたんだから、あたしたちが信じなくてどうするの!


ニュース番組をつけてみてもこの町の惨状ばかりが目に入って、気分は滅入るばかりだ。


なにか、気分転換になることをしないと、鬱になってしまいそうで怖い。