そう送ると、ユーキちゃんからのメッセージは止まってしまった。


あたしの言葉を信じてくれていないのかもしれない。


あたしがユーキちゃんの立場ならとても信用できないだろう。


あたしは大きく息を吐きだしてトイレを出た。


あのアプリに書きこめばこの現象が止まるだなんて、バカげた考えだ。


そう思い、強く首をふる。


ただ、臼山先生が言っていたように可能性があるものをすべて潰して行くやり方は気になった。


学校に監禁状態のあたしたちでも、手伝うことができるかもしれないのだから。


「さっきから思い悩んだ顔して、どうしたの?」


あたしの異変に1番に気が付いてくれたのは恵里菜だった。


「うん……ちょっと気になってることがあって」


「なに?」


そう聞かれてあたしは一瞬迷ってから口を開いた。


「恵里菜、願い叶うチャットって知ってる?」


「何それ? チャットって、他人と会話できるSNSのこと?」


「そんな感じ。あたしね、それに書きこんじゃったの」