好きでいても、いいですか?

次の日の放課後、ミカはまた笑顔を見せた

「じゃ、行ってくるね!」

そう言って、中崎くんに告白をしに行った

「行ってらっしゃい!頑張ってね」

私は笑顔を作った

また、半分嘘の言葉を口にしながら

ミカが行った頃、私は誰もいない教室で1人、机に座っていた

「あーあ、行っちゃったな…」

私はまたもや苦笑いがでてきた

私の心はまるで穴が空いたように何も入っていないみたいだった

もう、何も入っていない

そのはずなのに、心がズキズキと痛む

また、息が苦しくなる

「やだなぁ」

ふとそんな声が出てしまった

次第に、視界がぼやけてくる

涙が溢れてくる

まるで別世界のように全てが歪んでいる

瞬きすると涙がこぼれ落ちる

喉が熱くなっていく

どんどん涙が出てきて、手で涙を拭う

その時気づいた

手まで震えてる

嗚咽を漏らしながら、私は震えている手で涙を拭う

「うぅ…ぁううぅぅ…」

応援していたのに、応援していたはずなのに

2人の幸せを願っていたはずなのに…

色々な感情が込み上げてきて、私は、何も考えずに泣くことしか出来なかった

誰もいない教室で、1人で…