好きでいても、いいですか?

次の日もちゃんと、学校に行った

ミカに、ちゃんと伝えるために

通学途中、私は泣きそうな顔になってたかもしれない

好きな人をあきらめる。

私には、とても恐ろしいことだ

いつもどうり、教室に入る。

みんな、友達も話していて楽しそうだ

その中にミカの姿を見つけた

カバンを片付けて胸に手を当てる

もう一度決心すると、私は歩き出した

「ミカ!おはよー!」

そう言いながら私はミカを抱きしめる

そして耳元で呟く

「私、好きな人いなくなっちゃった…」

明るく話したつもりだけど、どう聞こえていたんだろう

恐る恐るみかの顔を見ると

「ユキ?どしたの?悩みあるなら聞くよ?」

と、心配そうに言ってきた

あぁ、やっぱり優しいな

私の声のせいかもしれないけど。

私は大好きなミカをもう一度ぎゅっと抱きしめた

「悩みなんてないよ!大丈夫。なんかごめんね!」

精一杯の笑顔と声で言った。

次は自信があった

私の中のモヤモヤがミカのおかげなのか、晴れた気がした