ㅤ
｢…お前から来いよ。｣

こいつ…俺をなめてんのか？
ふっ…おもしれえ…殺ってやるよー！

｢上等だごらぁああ！｣

バキッ パチンッ ゴキッ

｢…うっ…ﾊｧ…ﾊｧ…ﾊｧ…ﾊｧ…クソッ｣
｢…約束は…約束だ。無意味な喧嘩は避けろ｣
｢…ﾊｧ…ﾊｧ…無意味な…ﾊｧ…ﾊｧ…喧嘩って…ﾊｧ…｣
｢守る物がねぇ限りその拳を使うな。｣

そう。俺は…初めて…負けた。
悔しいけど…約束だもんな…。

｢…わかった…ﾊｧ…ﾊｧ…ﾊｧ…｣

｢嫌悪感しか残らねえ喧嘩はするな
お前に守る物が出来た時にだけ、だ。｣

ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ

そう。これが 俺達初めての 会話だ。
俺が 初めて 心に打たれた相手だ。
その後に宝物に俺は…出逢えた。
俺を変えてくれた恩人が… 蘭鬼 だ。