嵐を呼ぶ噂の学園② 真夏に大事件大量発生中!編

知らないうちに2人の間にはバチバチと火花があがっていた。


わたしはこの場を収めなくてはと思い、仲介に入った。



「ケンカですか?2人とも仲良しこよしでお願いしますね」



2人共なんだか不機嫌そうだけど、まいっか。


馬が合わないんだ、きっと。


そんな2人を見ながら、なんだか温かくなった。


微笑ましいっていうことにしておこう。



「ことちゃん、絶対また会おうね!今度会ったら僕のカノジョになってね!」



わたしは何も言えず、涙を拭いながら両手をぶんぶん振った。


数時間であっても2人で過ごしたことにかわりない。


真夏の不思議な出会い。


そこから生まれた不可思議でとても大切な思い出。



ありがとうございました、かいとくん。


もうはぐれちゃ、だめですよ。