嵐を呼ぶ噂の学園② 真夏に大事件大量発生中!編

「かいとくん、お母さんたち、次どこいこうって言ってましたか?」



「海に行ったら、海の家でお昼ご飯食べようって話してた」



「そうですか...。じゃあ海の家に行ってみますか」



わたしは勢い良く振り返り、青柳くんの目を真っ直ぐ見つめた。


さあ、出番です!



「何?」


ドライアイスのように冷たい一言。


それが青柳くんらしい。



「海の家って何ですか?どこにありますか?」



そんなことも分からないの?


と言わんばかりのお顔。


やれやれと呆れながらも私たちに指示をする。


「オレの後に着いてきて。ぜってー、離れるな」


また同じようなセリフ。


私たちがはぐれないように釘を刺してくれたんですよね?


ありがとうございます。



「では、青柳くんが先頭ですね。よろしくお願いします」